陸別めーる 2011年4月7日
十勝毎日新聞社デジタルメディア室発行
【陸別めーる】より
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2011年4月2日の記事
陸別町長選 無風一転、一騎打ちに
【陸別】任期満了に伴う陸別町長選は、町議の原子裕志氏(57)の正式出馬表明により、6選を目指す現職・金澤紘一氏(67)=5期=との一騎打ちが濃厚となった。
3人が出馬した前回町長選では、金澤氏と前町議会議長による町を2分する激しい選挙戦が繰り広げられ、今回選挙に向けても、町内では「今もしこりが残っている。地元経済も厳しい状況」と選挙戦を避ける声が出ていた。
実際、昨年12月に金澤氏が出馬を表明して以降、「うわさもほとんどなく、こんなに静かな年は初めて」(町民)とささやかれるなど無風の観測が強まっていたが、現職への多選批判も聞こえる中、一転しての選挙戦に「選択肢があるのは良いこと」と町民の関心も高まりつつある。
今回、原子氏は「無投票は避けてほしいとの町民の声」を受け、「町民参加のまちづくりの第一歩として選挙がある」として出馬を決意。
グループホーム運営など長年携わってきた高齢者福祉の充実を軸に政策を訴える予定で、後援会も「まちづくりを何とかしたいという大きな思いを支える」(土屋吉勝会長)として体制づくりや政策立案、支持拡大を進める。
これに対し、金澤氏の陣営も「無風になることへの批判もあったので、(選挙戦は)悪いことではない。互いに争うのではなく、政策で戦いたい」(西岡隆後援会長)とする。当初13日に予定していた事務所開きの前倒しも検討しており、選挙戦に向けて準備を本格化させる。(宮木宗久)
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2011年4月1日の記事
陸別町議会議長の河本氏が引退へ
【陸別】町議会議長の河本哲士氏(70)=7期=は3月31日、4月の町議選に出馬せず、議員を引退する意向を表明した。
河本氏は1940年、陸別町生まれ。関東学院大中退。83年に町議初当選。総務文教委、議会運営委の各委員長などを経て2003年に副議長、07年から現職。議会改革としての議員定数削減や陸別小、陸別中の大規模改築などに尽力した。
河本氏は「70歳を迎え、若い人たちに小さな町を元気づけてほしいという思いで(引退を)決断した。多くの方に支えていただき、心から感謝している」と話している。(宮木宗久)
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2011年3月31日の記事
陸別・高齢者住宅「からまつハウス」完成
【陸別】町が今年度、整備を進めてきた福祉住宅「からまつハウス」(東2ノ2)が完成し、29日、町民や福祉関係者向けに見学会が行われた。バリアフリー設計で、1棟6戸に集会施設を一体化させた造り。地域産の木材を多用しており、見学者からは「明るくて使い勝手が良さそう」と好評を得た。
町内初の福祉住宅「住みやすそう」好評
同住宅は住民税非課税で住宅に困窮している町民を入居対象に、その住環境向上と健康・生活支援を目的に町が初の取り組みとして建設。場所は役場の他、関寛斎診療所などの保健・福祉・医療施設に近接した町有地。道の森林整備加速化・林業再生補助金を活用し、建設費8515万円を投じた。
内外装に地域産材のトドマツ、カラマツ材を多用した木造平屋の497平方メートル。住居部分は6戸(各55平方メートルの1LDK)で、段差などを極力なくしたバリアフリー設計でオール電化。住居以外に、集会室(ふれあいホール、75平方メートル)や、居住者の親族などが宿泊できるスペースも兼ね備えている。
見学会には約50人が集まり、町の担当者の説明を受けながら、住居内の台所や浴槽などを熱心に見学した。町内の小松みさえさん(88)は「設備が整っており、住みやすそう」と感想を述べ、他の見学者からも「病院などが近くてよい」「日がよく入るので暖かい」などの声が出た。
田中芳美副町長は「オール電化など、安全面や広さにも気を配った住宅を造ることができた。林業の町として、今後も木材を利活用した施設を考えたい」としている。
同日の時点で3戸の入居予定があり、町は今後さらに募集を行う。家賃(月額)は1万円。入居の問い合わせは町保健福祉センター(0156・27・8001)へ。(宮木宗久)
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